「解約し忘れた!?」「解約できない!?」サブスクの解約トラブル
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相談事例
【相談事例1】
「映像配信サービスを1か月無料でお試し」という広告がスマホに出てきたので、クレジットカード番号を入力して会員登録し、お試し期間中に見放題で利用した。サービスを継続するつもりはなく、1か月が経って見るのをやめたので、サービスが終了したと思い込んでいた。半年後、久しぶりにクレジットカードの利用明細をチェックすると、毎月、映像配信サービス業者に月額料金を支払っていたと気づいた。映像配信サービス業者に問い合わせたら、無料期間中に解約しなかったので自動的に月額料金制のサブスクに変更されたそうだ。規約に書いてあると言われたが読んでいない。利用しなかった期間の料金を返してほしい。
【相談事例2】
学習アプリに申し込み、クレジットカードで月額料金を支払って子供に利用させていた。次第に利用しなくなっていたが、少額だったのであまり気にせず、支払いを続けていた。子供がもう利用しないというので、解約しようと思ったが、IDとパスワードが一致せず、ログインできなかった。サイトにメールを送ったが、「契約していない」と返信があり、解約できずに困っている。
アドバイス
- サブスクはサブスクリプションの略称で、定額料金を定期的に支払い、事業者の規定したサービスや商品を利用するサービスのことです。定額料金を支払えば、期間内は決められた範囲で自由に利用できるのがサブスクの利点と言えます。
- サブスクには、動画や音楽の配信、学習アプリ、専門家に質問できるサイト、衣類のレンタル等、種々多様なサービスがありますが、多くがスマホやパソコンを使ってインターネットで申し込む契約になっています。
- インターネット上での契約は、規約に同意して申し込んだと見なされます。明示された規約を読んでいなかったからと言って、利用条件と異なる対応を求めることはできません。申し込む前に前に契約の条件や規約をよく確認しましょう。
- 【事例1】では、お試し期間中に解約すれば、サービスは無料のまま終了しますが、解約しなければ、自動的に月額料金制のサブスクに移行することが規約に書かれていました。有料プランに移る日付や、有料プランの利用条件も表示されていました。
- サブスクは利用ごとに料金が発生する、という契約ではありません。利用しても利用しなくても、解約しない限り定額料金が発生します。返金の可否は規約にもよりますが、原則として利用しなかったという理由で返金を求めることはできません。
- 解約の手順をきちんと把握しておくことも必要です。基本的には、規約に書いてある通りに手続きします。インターネット上で申し込んだサブスクは、会員ページにログインして手順に従って解約手続きをします。ログインできない場合は他の方法で解約することになります。
- 【事例2】のように、解約ができずに、サイトにメールや電話で問い合わせても、問い合わせに使用したメールアドレスが契約時のメールアドレスと異なっていた、家族の名前で申し込んでいたのを忘れていた等の理由で契約の特定ができず、解約がスムーズに進まない場合もあります。IDやパスワードに限らず、申し込みのときに登録した個人情報はきちんと管理しておきましょう。
- 長期間、意図しない定額料金を支払い続けることにならないよう、利用しなくなったサブスクは、忘れないうちに早く解約しましょう。
- 解約の手続きの完了メールを受け取った場合は、解約の記録として保存しておきましょう。電話で解約した場合は、連絡した日時、事業者の電話番号、担当者名等を記録しておきましょう。
- サブスクの契約では、クレジットカードの利用を推奨されることが多いようです。通常、料金の発生しない契約で、事業者がクレジットカード番号の入力を求めることはありません。無料だと思った契約でクレジットカード番号の入力画面になったときは、なぜ入力が必要なのか、規約を確認しましょう。
- 解約忘れを防ぐためにも、クレジットカードやキャリア決済の利用明細を毎月きちんと確認しましょう。
ここに掲載する相談事例は、掲載時の法令や社会状況に基づき、一つの参考例として掲載するものです。同じような商品・サービスに関するトラブルでも、個々の契約等の状況や問題発生の時期等が異なれば、解決内容も違いますので、消費者行政センターにご相談ください。
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