電動アシスト三輪自転車の運転・購入には注意が必要です!
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相談事例


【相談事例1】
高齢になったので倒れにくい三輪自転車のほうがよいと思い、ホームセンターで電動アシスト三輪自転車を購入した。さっそく乗ってみたが、まっすぐ走ることができない。曲がるときにバランスを崩して転倒し、骨折してしまった。

【相談事例2】
自動車の運転免許証を返納した私に、娘が電動アシスト三輪自転車をプレゼントしてくれた。しかし、うちの近所は道が狭く、幅が広い三輪自転車を乗り回すのは難しそうだ。購入したインターネットのショップに返品したいと連絡したところ、高額な送料を請求された。

アドバイス

- 運転免許証の返納後の新たな交通手段や、自転車の運転が体力的に難しくなった年齢層の新たな足として、電動アシスト三輪自転車の利用が広まってきています。それに伴い、電動アシスト三輪自転車に関する相談が増えています。
- 三輪自転車は二輪自転車より安定性があるように思われがちですが、走行中の挙動は二輪自転車とは異なります。カーブ走行や傾斜した路面を走行する場合は転倒する危険性があり、運転には注意が必要です。特に高齢者の場合、【事例1】のような骨折するトラブルも発生しています。
- 電動アシスト三輪自転車の購入を考えている場合は、使用者の適応能力や道路環境をよく考慮してください。できれば事前に試乗し、購入後には平坦な路面で十分に練習してから公道で使用するようにしましょう。
- インターネットショッピングや新聞広告等がきっかけの購入は、通信販売となり、クーリング・オフが適用されません。返品できるかどうかは、販売事業者の規約に従うことになります。未使用に限り返品可能となっている場合、乗ってみたあとでの返品は原則できません。
- 返品できる場合でも、通常の宅配便では送ることのできない大型商品なので、送料が高額になります。購入時に送料無料だったとしても、それはあくまでも購入することが前提のサービスなので、返品に際して往復送料を請求されるケースもあります。
- 購入後返品できるか、また、乗ってみたあとでも返品できるか、購入する前に返品規約をよく確認するようにしましょう。
- 店舗購入の場合も、やはりクーリング・オフ適用外なので、返品できるかどうかは店舗により異なります。購入前に、安全に乗るための注意点と共に、返品についても確認が必要です。
- ペダルをこがなくてもモーターの力だけで走行が可能な「フル電動自転車」は「電動機付き自転車」として扱われ、公道を走るにはナンバープレートや方向指示器などの装備が必要です。運転時には原付免許やヘルメットの着用、自賠責保険への加入が義務づけられます。「電動アシスト自転車」と見た目はあまり違いませんが、扱いが全く違うので、購入の際はどちらなのか確認してください。
- 三輪自転車の走行特性については、国民生活センターがテストを実施し、公式HPで結果を公表しています。
- 電動アシスト三輪自転車の契約で困ったときは、川崎市消費者行政センターに御相談ください。
ここに掲載する相談事例は、当時の法令や社会状況に基づき、一つの参考例として掲載するものです。
同じような商品・サービスに関するトラブルでも、個々の契約等の状況や問題発生の時期等が異なれば、解決内容も違います。
身に覚えのない請求書が携帯やパソコンのメールに届いても無視をしましょう。
困ったときはすぐに、消費者行政センターに御相談ください。

相談窓口はこちら!(川崎市在住・在勤・在学の消費者)
消費生活について疑問・心配なことがあるときは、お気軽に御相談ください!
【川崎市消費者行政センター】
電話044-200-3030
月~金曜日(祝日は除く)午前9時から午後4時まで
金曜日は電話相談のみ午後7時まで
土曜日は電話相談のみ午前10時から午後4時まで
(区役所での予約出張相談もお受けしています。)

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【注意】
この情報は、近時における契約トラブルの未然防止を目的として提供しているものです。一定期間掲載した後、状況判断のうえ、順次削除いたします。
発行・編集 川崎市消費者行政センター
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