電子ギフト券の買取りサイト利用に気をつけて！

スマホでゲームや音楽を購入する際に利用できる電子ギフト券を知人にもらった。ゲーム等をしない自分には使い道がない。高額買取りをするというサイトを見つけたので、サイトの指示通り電子ギフト券のカード番号を知らせたが、その後いつまでたっても入金されない。メールを送っても返信がなく、サイトも消えてしまっていた。仕方がないので自分のスマホに登録しようとしたが、使用済の無効な番号だと表示されて登録できなかった。

よく利用している通販サイトの電子ギフト券を格安で販売しているサイトを見つけた。公式サイト以外で購入することは少し不安だったが、自分のアカウントに登録できなかった場合はキャンセルできるとあったので、額面2万円のギフト券を1万5千円で5枚購入した。通販サイトの自分のアカウントに無事登録することができたが、1週間後、登録したはずの10万円が消えていた。通販サイトに問い合わせると、規約に基づき取り消したということだった。購入したサイトにキャンセルを申し出たが、一度アカウントに登録できているのでキャンセルできないと言われた。

• 電子ギフト券は、インターネットのショッピングサイトなどで商品やサービスの支払い手段として利用することができるサーバー型プリペイドカードです。カード番号をサイトに登録することで、現金の代わりに利用することができます。カード現物は必要なく、カード番号がわかればよいので、遠く離れた場所にいる相手であっても、電子メールなどでカード番号を知らせることで、いつでも簡単にギフトを贈ることができます。
• カード番号を第三者に知らせてしまうと、相手はすぐに自分のアカウントに登録して使うことができる状態になります。事例1のように、そのあとで問題に気づいたとしても、取り戻すことは非常に困難です。
• ほとんどの電子ギフト券は、発行元が転売や換金を禁止しています。したがって、利用規約違反をしたことにより生じた買取りサイトとのトラブルの救済を発行元に求めたとしても、協力を得ることはできません。
• 登録されたカード番号が転売されたギフト券のものと発行元がみなした場合は、事例2のように、利用規約に基づき無効化やアカウントの停止措置が行われます。事例1と同様に、発行元に救済を求めることは困難です。購入したサイトに申し出たとしても、ギフト券を販売しているサイトの多くは、個人間売買の場を提供しているだけという立場で、補償制度を設けている場合でも限定的です。
• キャッシュレス決済として電子ギフト券は便利なものですが、利用方法に気をつける必要があります。発行元がどのような利用規約を設けているのかをよく確認し、転売や換金を禁止している場合は、買取りサイトを利用しないようにしましょう。
• 電子ギフト券での支払いを促す架空請求も発生しています。電子ギフト券の購入に関して不安がある場合は、購入前に川崎市消費者行政センターにご相談ください。

ここに掲載する相談事例は、当時の法令や社会状況に基づき、一つの参考例として掲載するものです。同じような商品・サービスに関するトラブルでも、個々の契約等の状況や問題発生の時期等が異なれば、解決内容も違います。

身に覚えのない請求書が携帯やパソコンのメールに届いても無視をしましょう。困ったときはすぐに、消費者行政センターにご相談ください。

消費生活について疑問・心配なことがあるときは、お気軽にご相談ください！

【川崎市消費者行政センター】
電話044-200-3030
月～金曜日（祝日は除く）午前9時から午後4時まで
金曜日は電話相談のみ午後7時まで
土曜日は電話相談のみ午前10時から午後4時まで

相談窓口の詳細はこちら

かわさき消費生活メールマガジンでは、「いまどき相談事例」を月1回、
その他消費生活関連情報を不定期にお送りしております。ぜひ、ご登録ください！

かわさき消費生活メールマガジンはこちら

【注意】

この情報は、近時における契約トラブルの未然防止を目的として提供しているものです。一定期間掲載した後、状況判断のうえ、順次削除いたします。