コインパーキングを利用する際は、料金表をよく確認しましょう。
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相談事例
【相談事例1】
「一日最大500円」と大きく表示されていたコインパ-キングに3日間駐車した。一日500円なので、3日分で1500円だと思っていたが、出庫時の料金は2万円だった。緊急連絡先に電話して間違いではないかと言うと「入庫より24時間を過ぎると通常料金が加算される」「料金表に表示しているので返金は出来ない」と言われた。よく見ると看板に小さい文字でそのように書かれてあった。安さばかり強調する文字は大きくて、条件案内の文字は小さく見えづらい、もっと見やすくしてほしい。
【相談事例2】
コインパーキングに3時間駐車し友人宅でランチを楽しんだ。帰宅しようと駐車場に戻り、駐車料金を清算後、ロック板が下がっていることを確認し乗車すると携帯に子供から電話がかかってきた。少し話をした後、発車した途端、足元から大きな音がした。よく見るとロック板が上がっていて車の底に大きな傷がついていた。ロック板が故障していたのだと思い、パーキングの緊急連絡先に電話すると「駐車料金清算後、5分経ってもそのままロック板の上に車があると新たな車が駐車したと判断し、再度ロック板が上がる」と言われた。そのことは看板にも書かれてあり、補償してもらえなかった。
アドバイス
- コインパーキングを利用後、想定していた金額よりも高額な料金を請求された等のトラブルが多数寄せられています。
- 「一日最大〇〇円のはずなのに高額な利用料金を請求された」「平日と休日または時間によって料金の違いが分かりづらい」など、車内から料金等の取引に関する看板が見えにくいうえ、料金システムが複雑なためにさまざまなトラブルが起こっています。
- 【事例1】の場合、看板に「1日最大500円」と表示されていて、利用者は1日ごとに繰り返し最大料金が適用されると認識しがちですが、実際に適用されるのは1回限りで、1日たつと時間ごとの通常料金が加算される仕組みのものが多く、高額となってしまいます。
- 看板に「24時間以降は通常料金が加算されます」といった注意書きが併記されていますが、こうした補足的な条件が小さな文字で書かれていたり、夜間や天候不良等の視界が悪い場合もあり、誤解や見落としたまま利用してしまうことによって、想定していた以上の高額な利用料を請求されるケースが大半です。
- また、年末年始やコンサートなどの混雑が予想されるイベント期間には、特別料金を設定している場合もあり、その案内の告知が不十分なために同様のトラブルとなっています。
- 【事例2】の場合も「駐車料金清算後、5分以内に出庫してください」と看板に表示されていることが多いのですが、料金表示と同じく見落とすような表示もあり、なかなか周知されていないようです。
- 駐車場の料金表示については、2017年12月に消費者庁から、「時間貸し駐車場の料金表示に関する景品表示法の考え方」が公表されています。
また、消費者庁では景品表示法違反に関する情報提供を受け付けています。駐車料金等の表示に問題があると思った場合は情報提供することができます。
景品表示法・被疑情報の受付窓口(消費者庁)外部リンク - コインパーキングの業界団体である、(一社)『日本パーキングビジネス協会(JPB)』ではこうした利用者からのクレームの増加を受け、2014年9月に「時間貸駐車場における表示、運用に関するガイドライン」を策定し、具体的な表示板の記載例を挙げて、利用料金や料金システムを分かり易く表示するなどのルールを定めていますが、協会に加盟しているパーキング運営会社は業者全体の20%以下と少ないのが現状です。
- コインパーキングを利用する際は「一日最大〇〇円」等の大きく表示されている内容だけでなく、最大料金の条件(適用される時間帯、回数、駐車スペース等)や、特別料金などの設定条件、これらの看板に書かれている詳しい内容をしっかりと確認することが重要です。
- トラブルになった場合は利用した駐車場の料金板を写真で記録に残し、川崎市消費者行政センターにご相談ください。
ここに掲載する相談事例は、当時の法令や社会状況に基づき、一つの参考例として掲載するものです。
同じような商品・サービスに関するトラブルでも、個々の契約等の状況や問題発生の時期等が異なれば、解決内容も違います。
身に覚えのない請求書が携帯やパソコンのメールに届いても無視をしましょう。
困ったときはすぐに、消費者行政センターにご相談ください。
相談窓口はこちら!(川崎市在住・在勤・在学の消費者)
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電話044-200-3030
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【注意】
この情報は、近時における契約トラブルの未然防止を目的として提供しているものです。一定期間掲載した後、状況判断のうえ、順次削除いたします。
発行・編集 川崎市消費者行政センター
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